1.『面白いほどよくわかる 図解世界の哲学・思想』

小須田 健 著 
日本文藝社 2004年8月刊 1300円

 図版やイラストをふんだんに使い、古今の哲学・思想の世界を、目で見て理解に役立つよう工夫した解説。古代、中世、近代、現代のそれぞれ代表的な哲学者について、やさしい言葉で説明している。

2.『一冊で哲学の名著を読む』

荒木  清著
中経出版  2004年5月刊     1500円

 アリストテレス「形而上学」、デカルト「方法序説」、カント「純粋理性批判」、マルクス「経済学・哲学草稿」など、人類の知的遺産といわれる17冊の哲学の名著をとおして、先人たちの思索をできるかぎり正確に、自分の言葉として伝えようとしている。

3.『哲学マップ』

貫 成人著
ちくま新書  2004年7月刊      740円

 古代ギリシャから現代哲学まで、哲学を「思考の道具」として活用する狙いから書かれたガイドブック。巻末には、次のステップに進みたい人のために、「読書案内」がある。「陳腐なようだが」と、難解な言葉の障害をクリアーするのに役立つ「事典・辞典」を、真っ先に紹介している。

4.『哲学の練習問題』

本田 有明著
洋泉社  2002年7月刊    1470円

 自分と世界との関わりを、哲学の観点から答えようとする。第1部「『自分』をめぐる冒険」(「自分であること」にはどんな意味があるのか?)」、第2部 「『他人』をめぐる冒険(人はみな「ひとりでは生きてゆけない」ものか?)」、第3部「 『社会』をめぐる冒険(人を殺すことは無条件で「絶対的な悪」なのか?)」、第4部「 『世界』をめぐる冒険(世界を語るために「どんな心がまえ」が必要か?)」―と問いかける4部構成がユニーク。

5.『ローマ人の物語 ローマは一日にして成らず』(上、下)

塩野 七生著
新潮文庫  2002年6月刊  「上」420円 「下」460円

 知力でギリシア人に劣り、技術ではエトルリア人に劣った古代ローマが、なぜ大帝国と長く生きる文明圏を築くことができたのか―を考えさせてくれる本。
 ギリシア・ローマの多神教は、神々を敬う大切さは教えたが、一つと決めはしなかった。人間の行いや倫理道徳の「正し手」を神に求めることもしなかった。しかしユダヤ教、キリスト教の一神教では、それこそ神の専売特許であった。ローマ人が神に求めたのは、守護であり、守り神であったという。
 著者は、『ソクラテスとその弟子たち』と題した作品を書いてみたくなったというから、古代の哲学者の魅力にも強くひかれたことがうかがえる。





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